2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

レーヴェンハイム・スコーレムの定理をちょっと使うと、

「可算モデルだけが持つような特徴」を一階論理で公理化することは不可能であることがわかります。 最も単純な例では、公理系Tが「モデルMが有限集合である」ということを表す論理式の集合であるようにしたいとしましょう。しかもモデルMは有限集合であり…

レーヴェンハイム・スコーレムの定理!!

公理系Tが無限モデルを持てば、可算モデルも不可算モデルも持ちますよ!それどころかどんな大きな濃度のモデルも持ちますよ!っていう定理です。ちょっとテンションが上がってきますねー(∩´∀`)∩ まずは定理の引用から。(新井敏康「数学基礎論」より) 定…

モデル理論の最初 モデルの拡大

第5章モデル理論に入りました。 部分モデルと初等部分モデルについて。 この辺は具体例と一緒に考えたいと思います。 部分モデル MがNの部分モデルであることをM⊂Nと書きます。集合の包含関係と同じ記号。 部分モデルの定義はp.179で与えられていますが…

第2不完全性定理

新井先生の本p.110によれば、第2不完全性定理を証明するために使う事実は、 ・不動点定理 ・標準的な証明可能性述語 だけで、第1不完全性定理に比べると、そんなに多くない。 この二つが成り立つ任意の公理系で第2不完全性定理は成り立つので、ZFやZF…

第1不完全性定理 公理系PA

不完全性定理を始めて勉強するなら、「数学ガール」第3巻がおすすめです。ミルカさんがやさしく指導してくれて、テトラちゃんが一緒に悩んでくれて、ユーリちゃんが鋭い直観的指摘をしてくれます。 数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ …